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2024/01/24

自己懲罰意識について

「幸せになりたい、幸せな人生を歩みたい」と願いながらも・・・

なぜだか分からないけれど、辛い道を選んでしまう。
なぜだか分からないけれど、不幸な選択をしてしまう。

成功したい!結果を出したい!と言いながら、いつも最終的な段階で投げ出してしまったり、大きな失敗を繰り返してしまうことがないでしょうか?

 

その原因のひとつに、心の奥深くに自分のことを強烈に罰しているもう一人の自分が潜んでいる。と心理学的に言われています。自己懲罰意識

「こんな自分は、幸せになってはいけない」
「こんな自分には、きっと酷い罰が当たる」

または、
「責任は、すべて自分にある。」

相手に迷惑をかけてしまう罪悪感を和らげるために、自分を罰しようと自分を追い詰めてしまう行動をとる自己懲罰的な意識があり、不幸を無意識に選択してしまうのです。

 

「ソフィーの選択」という映画を紹介されました。主人公の女性ソフィーは、まさに「自己懲罰意識」によって人生を支配されてしまうお話です。

ユダヤ人であったソフィーは、第二次世界大戦中に、ナチスドイツにより二人の子供と一緒に囚われます。
そして、ナチスの将校から「二人の子どものうちのどちらかは助けてやる、どちらかを手放せ!」と、子どもの命の選択を迫られるのです。
ソフィーは、心が張り裂けるような極限状態の中で、一人の子どもを将校に差し出します。そして、子どもを見殺しにしてしまったのです。
極限状況の中でなんとか生き延びたソフィーは、戦争が終わり、ナチスから解放され、平和な生活に戻ることができました。
でも、二人の子どもの内の一人を、見捨てて、見殺しにしてしまった自分のことを心の奥深くでは責め続けて生きていきます。


そして、ソフィーは、あるとき、二人の男性から求愛をされます。

一人は、穏やかで幸せな結婚を約束してくれるスティンゴという男性でした。もう一人は、あきらかに波乱万丈な人生になるかもしれないと予想されるような男性、ネイサンでした。
ソフィーは、スティンゴの求愛を拒み、破滅的な人生を歩んでいくネイサンと一緒になります。
そして、最後は、自殺を選ぶことになってしまいます。

 

私たちの無意識の世界に潜んでいるさまざまな心の痛み、こころの闇は、自分でも気づかない内に、私たちの選択と行動を支配してしまっていると思います。
ネガティブに捉え、悪い方へ舵を取ってしまう、思考癖、思い込み、とも言われていますが、今回は割愛します。

 

自分が相手に対して怒れずに、自分が悪いんだという理屈で、自分を責めている時は、実は誰かに対して、ものすごい怒りや憎しみを抱いているそうです。
憎しみや復讐を抱いていても、幸せにはなれませんし、自分を責めていては、自分が可哀想です。

 

または、自分が幸せになることで申し訳ない人がいる。という認識違いもあるのかもしれません。
気の毒な人、その人よりも前に出ない事で身を守る無難を選択する、自分が不幸になる事で、その人の不幸を底上げしている気になっていたり・・・

 

または、過去に自分が不幸な状態でいる時に誰かが幸せだったり、自分が喜んでいた時に誰かが不機嫌だったり、人の目を気にし過ぎて、誤った捉え方が信念を作り、誤った信念が現実的な対応を取らせてしまっているのかもしれません。

「感情と切り離して、事実だけを的確に、客観的に捉える」

 

この訓練、脳のトレーニングをしていく事で、だんだん思考に飲み込まれなくなっていきます。

 

私自身、長い時間がかかりましたが、トラウマを克服できました。

湧いてきた感情に蓋をしないで、気付かないフリしないで、ひとつずつ丁寧に自分に向き合って、自分に自分で問いかけて、紐解いてあげてください。
ご自分を大切に。

自分を責め過ぎないで、生きて欲しい!!!

この投稿が、いま苦しい方の糸口になれば、幸いです。。。

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